ecocats

Webは生活インフラであってエコシステムの一部だが、分類分けは多いし危険。

"Webアクセシビリティが無視されすぎで気にくわない。"について

忘れないために、少し書き残しておこうと思います。

経緯:社内勉強会のこと。

2016年01月29日(金)都内飯田橋某所にて、OBS(私の所属する株式会社大塚ビジネスサービスの略)勉強会の直前、3時間くらいで作ったものです。
後日facebook上でミツエーリンクスの木達さんから、そもそも出典とか大文字小文字とかおかしいぞ、と言われ、ああ恥ずかしい//となったりするクオリティです。

煽りっぽいタイトルですが、固い社内勉強会って、面白いですか?続きます?上野はつまんないです。
突っ込み入れられながら、笑いながら話した方がいい。タイトル自体で何かのリアクションないと、つまらない。
しゃべる方もつまらない。退屈。だから、このくらいでちょうどいいのです。
現に公開後、このタイトルだけで、反応していただいた方もいたようですし、考えるきっかけになれば十分。
誰かの記憶に留められたら、と思って、公開しました。

資料について、この記事について

そんな資料が、公開してどうも10000程のビューがあったようで、"へー"と他人事なかんじです。みんな興味あるんですね。a11y。シェア・リンクいただいて感謝。
安易な計算ですが、5分×10000=50000分。約800時間として、営業日に換算すると、100日。
・・・なんというか、誰かの5か月分のリソースを使ってしまったのだろうと思うと、少しコメント残しておこうかなと思った次第です。
資料は、勉強会の資料であって、内容は書いてませんから。

上野なりに、ちらほら意見を見てみましたが、結局興味あるのに(何かしらの反応があった)、意見がそれぞれ違うし(割とみんなバラバラの意見)、視点もそれだけの量があるんだ(価値観も違いそう)ということだと。
中には「あなたが神か」と思し召しな内容もありましたが、、、、まぁ、それは、、いいや。

資料(勉強会)の上野発表文の内容。

なんでこんな題材にした?

"Webアクセシビリティ"と題に入れた時点で、結論は"合理的配慮"で終わります。
だって法律だもの。Webアクセシビリティあるあるです。飽きましたけど。
偉い人が変えてくれるのでしょうかね。よって、最終的には、世の中動きません。それが、今ですから。

ただね、法律がどうのこうのの前に、超高齢化社会、実感しませんか?ほかの国より、真剣に考えていいはずです。別に、これから老人のケアをしなければいけないから、という理由だけじゃないです。子供を産むことすら批判される国なんだったら(出生率ではなく、中絶率を考えるべきですが)、せめて今生きてる人が少しでも生きやすい世の中にした方がいい。人は国の宝なんて言いませんけど、労働人口も減ります。当たり前です。(生きやすいってなんでしょう?というのは、ここで話しません。それはそれでまた長くなりそうですから。)

このようなことを凡人の上野が考えたところで、悪いことじゃないでしょう。というより、考えない人の方がおかしい状況なのではないかな?どうかな?目を背けているというか。

産みたくても産めない、という次元の話じゃないですよ。もっと程度の低い話です。そして簡単な話の方です。簡単だから難しい。

上野的確証バイアス全開で行けば、みんなで生きていくには、それらの成り立ちを繋ぐ、ユニバーサルデザインバリアフリーアクセシビリティなんてのは必要でしょうよ、ということです。

つまり、社会的なリソースはいつも限られているのですから、ロスがないようにそれぞれの仕事(社会貢献といってしまっていいでしょう)を建設的にした方がいいと。ある一定基準があるなら、それを乗っ取りましょうよ、と言いたいわけです。そのためにも、Webアクセシビリティ、となったわけです。

ただし、これは、"マイナスからプラマイゼロに戻す"だけの話です。

日本の現状

Web業界(に限らずですが)は、終電や残業、いやいや、そもそも朝とか夜とか曜日とか、そういう概念もない人すらいますよね。それ、異常です。
寝ないとだめです。病気で死にます。うつ病になります。そうなると、社会的損失です。
個人経営の人は自分事として致命的でしょう。会社員でも会社は人生まで責任を負いませんよ?当たり前です。使える人を雇っているので、使えなくなったら基本的にはいらないのです。まぁ、そう簡単ではないのですが。
経営者になったことはないのでわかりませんが、経営者も、いまやブラック強要会社のレッテルは、"痛い"でしょう。
結局は、自分の身は自分で守るしかないのです。
(もしそうじゃなければ、安心してください。とても効率的かつ有意義な生き方をしていますよ。)

簡単に言えば、ある一定の、巻き戻りがないように、使える仕様はちゃんと守ればいいわけです。
強要するもんじゃないし、強要できるもんじゃないけど、全体的にこうしないかい?というルールは、W3Cだったり、WAICだったり、Googleだったり、ISOだったりが出してるじゃないか。なぜ無視しまくるのだ?ということです。

こういうの、もうやめない?

上野だって、言いたくて言ってるわけじゃありません。
"無視しまくる現状"が目の前に溢れ出てきてくれるので、愚痴になるわけです。

コンテンツのアウトラインがないなんて生ぬるい、
見出しを力強くコメントアウトしてくれちゃったり、ナビゲーションもコンテンツもなんでもJSにしたりですね。
HCDだ、UXDだ、ユーザビリティテストの結果だ!って言いながら、7pxの注釈がものすっごいコントラスト薄くて文字読みづらかったりですね。
マーケティング戦略だ!っていいながら、構造ぐちゃぐちゃのバナー量産、ユーザーフローとか関係ないから、とかですね。
注文を出してるんだから、言った通りに動くのは当たり前、追加要件・仕様変更でも、同じ値段で同じ工期でやるのが当たり前とかいうステークホルダーだったりですね。

別の話で、アプリケーションとしてのHTMLとか、好きですよ。canvas一つとったって、何がアクセシビリティだ、となるわけです。

でも、こういった話をするときも、常にサイロがもうサイロサイロ!
そんなものは、大企業病だけで十分なのです。パトラッシュ僕もう疲れたよ。

いづれにせよ、狭義なWebアクセシビリティ(読み上げや実装方法など)も、広義なアクセシビリティ(あるべきどうこう)も、それぞれのレベル感も、こうなっちゃうとバラバラになるわけです。

だから、俺らOBSはさ・・・

だからね、俺らは、最低ラインの標準技術(W3Cだったり、WAICだったり、Googleだったり)はしっかり守って、守るだけの勉強とスキルを身に着けて、さらに、マーケの効率化、人に合わせてよりよい生活体験が生まれるUX/HCD、他領域のコラボを見据えてのサービスデザインなどをしていかない?そういう仕事をしていこうよ。そういった内容を、インプットだけじゃなく、アウトプットもしていこう。自分たちだけがやったって、それはそれで意味がないんだから。俺ら自体がちゃんと人間らしい生活をして、胸張って次の世代に渡せる社会を作りたいじゃん?

"マイナスからプラマイゼロに戻す"だけではなく、"ゼロからただしくプラスへ"していこうじゃないか。ねぇ?

という、勉強会でした。一応報告ですが、内容自体はポジティブだったのです。資料の上では、中二的に吠えてますがw
上野のほかに発表者は、デザイナー、ディレクター、の計3人。・・・いえ、参加人数が3人だっただけです。とても楽しかったですよ。有意義なディスカッションができました。粒度や内容は種別がそれぞれ違いますが、残り二人も同じくらい面白い内容かと思います。

OBS(大塚ビジネスサービス)のWebチームについて少し。

WAICの1・2・3部に参加させていただいてたり、UX系はAIITで卒業生2名、現役生2名がいたり、UXグラフツールの運営してます。手が遅いですけどね。人間中心設計専門家はスミマセン。(あのエクセルは年始年末無理だわ)

大規模サイトの運営・構築・設計あたりメインにやってます。メンバーは50名程。・・・なんですけど、自社Webサイトには、たった1ページだけ(笑)。特にサービス内容は書いてませんし、サイト自体もレガシー感すごいのでなんとかしたいんですけどね。いい加減恥ずかしすぎる。

主に、(関連会社なので)中の仕事メインで、外の仕事は外注さんと連携していますが、クオリティやレギュレーションなど差が出てしまいますし、、こういう背景も、本勉強会の題材として選んだ一つだったということです。

ちなみに、社内勉強会、としていますが、ゆくゆく他の人と腹を割って話していってみたいね、としているので、どなたか議論したい方いらっしゃれば、お声がけいただけると、楽しいです。
注: △勉強会 ○飲み会